Mystique in Bloom #296: 黄泉桜に眠る龍

【作品イメージ】
    
    
    
まずは詩を一首…
    
    

黄泉の夜に咲く花よ
    

ひとひら燃やし夢を呼べ
    

龍は消え人となり
    

けれど夜明けは来ぬままに
    

忘れ去られた名を探し影は踊る
    

風のようにされどひとつも届かぬまま
    

桜は散りてまた咲けり

    
    
    

彼女の名は「宵宮(ヨミヤ)」。
    

名の通り、夜が明けることのない異界の宵に住まう者。
    

人の世と冥界の狭間に咲く「黄泉桜」の守護者であり、
    

咲いた花びらを一枚燃やせば、死者の記憶が夢の形で蘇るという。
    

彼女はもともと「焔龍(エンリュウ)」と呼ばれる異形の龍だった。
    

しかし、ある夜、彼女は一人の人間の男に恋をした。
    

男は死の運命にあったが、彼女はその命を救うために龍の肉体を捨て、女の姿となった。
    

しかし、彼が彼女を忘れてしまったとき、宵宮は二度と龍には戻れなくなった。
    

以来、彼女は永遠にこの黄泉桜の庭に囚われ、
    

訪れる者の「忘れられた記憶」を見届ける役目を負っている。
    

彼女の背には、龍だった頃の名残が刻まれている。
    

黒き鱗のように見える紋様は、彼女が龍の姿を失ったときに刻まれた呪い。
    

宵宮は今も、たった一人の記憶を取り戻すために、彷徨い続けているという。
    

夜に迷い込んだ者たちは、時折こう呟く。
    

「この世ならぬ美しさに心を奪われてはならない。彼女は”黄泉の夜をさまよう龍” なのだから」と。

    
    
    
    

Mystique in Bloomは私の複数ある作品コレクションの一つで、「幻想的な世界観の中にある花々とMystique(神秘)」をイメージしています。

    
    
    
    

【作品について】

    
    
    

私が個人で製作したオリジナルの作品です。
    

原画ではなくキャンバスにプリントした作品となります。
    

手作業による製作工程にAIツールを加え、心を込めて製作しています。
    

一点ものとなりますので、裏面にサインを入れさせていただきます。
    

この作品を気に入っていただけましたら嬉しいです。
    
    
    

☑ 画像はイメージとなりますので、色味や質感が実物と若干異なる場合がございます。
      

☑ 受注生産になりますので発送までに3日前後頂いております。
      

☑ 発送時の梱包材にリサイクル品を使用させて頂く場合がございます。
    
    
    

詳細情報

作成日 25.01.18
額装 額装なし
技法 綿化繊混紡、桐材木枠、UVインク
基底材 キャンバス・パネル
サイズ
(長辺 x 短辺 x 厚さ)
273 mm x 220 mm x 18 mm
重さ 1kg未満
サイン サインあり - 裏面
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